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中国語教室
ニイハオチャイナ神戸
神戸市中央区琴ノ緒町
5丁目5-26-201
(三宮駅北側スグ)
TEL078(241)4568

主題と主語・復文が主題の場合の補充的説明


 

2024.09.30

 まずは先週の問題の答えを説明します。

 

他在仙台买的牛舌被我吃了

 「他在仙台买的牛舌」は「主題でもありうるし主語でもありうる中間的なもの」です。そして、この文全体が一つの命題です。日本語訳は「彼が仙台で買った牛タンは/が私に食べられた。」

  

他在仙台买的牛舌被我吃了

他在仙台买的牛舌」は主題です。日本語訳は「彼が仙台で買った牛タンは私に食べられたのだ。」

 ポイントは「」の有無です。つまり明らかに「是」が省略可能な場合にわざと「是」を付け加えたのは、説明部分を強調するためです。そして、説明部分があれば主題となる部分も必ず存在するので、「是被我吃了」が説明であれば主題は「他在仙台买的牛舌」でなければなりません。(「主題それに対する説明」)

 

 したがって、かつて筆者が中国語の語順の重要さについて説明したときに、

 

・太郎が【父が買ってくれたメロンパン】を食べてしまった。

・【父が買ってくれたメロンパン】を、太郎が食べてしまった。

 

の両文は中国語においては同じ翻訳、

 

・太郎吃了【爸爸给我买的蜜瓜包】。(OK)

・【爸爸给我买的蜜瓜包】太郎吃了。(非文)

 

になると言い、そしてまた復文が主題の場合の文について説明したときに

 

・他在仙台买的牛舌是我吃了。

 

という文を提示したが、混乱する人もいるようで、追加で説明いたします。

 

 まず、

 

父が買ってくれたメロンパン、太郎が食べてしまった。

 

という文では「父が買ってくれたメロンパン」は主題ではなく、ただ目的語にすぎません。そのため中国語訳は

 

太郎吃了爸爸给我买的蜜瓜包。

 

一択になります。

 

 一方、

 

父が買ってくれたメロンパンは太郎が食べてしまった

 

の場合は中国語では

 

爸爸给我买的蜜瓜包太郎吃了

 

となります。つまり、主題化される場合とそうではない場合は違います。目的語が主題化されるとはつまりその目的語について何か大切な説明をしたいということです。説明を強調するときに省略されるはずの「是」は勿論省略されないのです。まとめは以下の通りです。

 

太郎吃了爸爸给我买的蜜瓜包。(OK)――普通に事実を述べる

太郎吃了爸爸给我买的蜜瓜包。(OK)――「太郎吃了爸爸给我买的蜜瓜包」を強調。

爸爸给我买的蜜瓜包太郎吃了。(OK)――「太郎吃了」を強調。

・爸爸给我买的蜜瓜包太郎吃了。(非文)

 

中国語教室「ニイハオチャイナ神戸」小呂

 

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