主題と主語・取り出し
2024.09.09
日本語の場合は一つの命題(自分の気持ちの入らずただ事実を述べる文)から要素を取り出して文の主題とする仕方があります。
例えば「太郎が原宿で花子と紅茶を飲んだ。」という命題についてはそれぞれ以下の通りに四種の文が作れます。
1太郎(が)は、原宿で花子と紅茶を飲んだ。(「太郎」についていえば…)
2原宿では、太郎が花子と紅茶を飲んだ。(「原宿」についていえば…)
3花子とは、太郎が原宿で紅茶を飲んだ。(「花子」についていえば….)
4紅茶(を)は、太郎が原宿で花子と飲んだ。(「紅茶」についていえば…)
つまり、これらの構造はいずれも「主題+それに対する説明」です。
これと同じ、中国語の場合では、「–的话,–(是)–」という万能的言い方があります。例えば、「小明跟小花在咖啡店喝了红茶。」という命題についてはそれぞれ以下の通りに四種の文が作れます。
5小明的话,是跟小花在咖啡店喝了红茶。
6在咖啡店的话,是小明跟小花喝了红茶。
7跟小花的话,是小明在咖啡店喝了红茶。*
8红茶的话,是小明跟小花在咖啡店喝了的。
*文7の場合は「小花的话,是小明跟她在咖啡店喝了红茶。」というのが普通です。
これらの構造はいずれも「主題+それに対する説明」です。そして、説明部分に位置する「是」は普通省略可能ですが、あえて付け加える場合は説明部分を強調するためです。
では、5から8までの文の文脈について想像してみましょう。来週に答えを掲示します。
中国語教室「ニイハオチャイナ神戸」小呂