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中国語教室
ニイハオチャイナ神戸
神戸市中央区琴ノ緒町
5丁目5-26-201
(三宮駅北側スグ)
TEL078(241)4568

主題と主語・文脈


 

2024.08.26

 前にも言ったように、中国語に格助詞などの助詞がないので主語となりうるものが一つのみ出現する場合は文脈で判断するしかありません。

 まず以下の文を考えてみよう。

 

冬天上海很冷。但是北京更冷。

 冬は上海が寒い。しかし北京がもっと寒い。

 

北京冬天很冷。但是夏天很热。

 北京は冬が寒い。一方、夏が暑い。

 

 文1は次の文も前の文の主題「冬天」について言っているのに対し、文2は次の文も前の文の主題「北京」について言っていることがわかります。

 そのため「饼干很好吃。」という文でも異なる文脈においては異なる理解し方があります。

 

饼干很好吃。蛋糕也很好吃。这里的什么都好吃。

 クッキーがうまい。ケーキもうまい。ここの何でもうまい。

 

饼干很好吃。但是吃多了不利于健康。

クッキーはうまい。しかし食べすぎると健康に良くない

 

 文3の文脈は特にクッキーについて話していないので、「饼干」は主語だと考えられます。一方、文4の文脈はずっとクッキーについて話しているので、「饼干」は主題だと考えられます。

 ーー勿論、文3については文ごとに主題が変わるとして、「饼干」も「蛋糕」も「这里的什么」も主題として扱うという考え方もありますが、特に意味理解に影響を与えていないので、別に悩んでも意味がありません(笑)。

 

 とはいえ、中国語母語話者にとっては、主語となりうるものが一つのみ出現する場合では最初から主題と主語とに分別する必要がないから、この場合は事実上「主題でもありうるし主語でもありうる中間的なもの」となります。

 

中国語教室「ニイハオチャイナ神戸」小呂

 

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