中国語文法 語順
2024.08.05
中国語の語順の重さと日本語の語順の重さとは違います!!(長文注意!!)
・日本語は膠着語で、語順よりも助詞の方が補語と述語との関係を決めている。その上語順は補助的なものと言える。
・中国語は独立語で、語順をもって補語と述語との関係を決めているものである。そのために語順は中国語にとって絶対的なものだと言える。
以下の両文を見てみましょう。
・太郎が【父が買ってくれたメロンパン】を食べてしまった。
・【父が買ってくれたメロンパン】を、太郎が食べてしまった。
この両文の微妙に違うニューアンスを、日本語母語話者の皆さんはおそらく直感で感じ分けることができましょうが、残念ながら、そもそも目的語を最初に置くことができない中国語では上の違いを書面で表現できないのでしょう。
・太郎吃了【爸爸给我买的蜜瓜包】。(OK)
・【爸爸给我买的蜜瓜包】太郎吃了。(非文)
聞き手に「爸爸给我买的蜜瓜包」に注目させたい場合は、これを主語にし、受身文にするのが一般的です。
【爸爸给我买的蜜瓜包】 被 太郎吃了。
(父が買ってくれたメロンパンが、太郎に食べられた。)
または、間接受け身文にする方法もあります。しかしこの場合は迷惑受け身でもありますので、「メロンパン」は私の所有物である意はあらかじめ含まれていますので、「爸爸给我买的」という修飾は省略されます。(迷惑受け身と言えば、これは日本語に同じです)
我被太郎吃了【蜜瓜包】。
(私は太郎にメロンパンを食べられた。)
このような迷惑受け身文はまた、「我被小偷偷了钱包」「我被她抢走了女朋友。」などのように使われています。
中国語教室「ニイハオチャイナ神戸」小呂